「サングラス教室」を目指して

 Hello! 講師のYUKIです。


 今日はポカポカ春の陽気でしたね〜♪ 暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、まさにそのとおりの彼岸入り。今週は雪の予報が出たりと、春はまだまだ先だわねって、衣替えを全くしておりません(^^;) もうそろそろ冬服を片づけます。。。気づけば卒業シーズン。昨日、幼稚園を卒園した子が式の様子を一生懸命伝えてくれました。照れながら、「なんか泣きそうになっちゃったなぁ。」って。卒園証書を受け取るシーンも再現してみたり、感動の瞬間がこちらまで伝わってきました。卒園おめでとう!そしていよいよ、ピッカピカの1年生だね(*^^*)


 ピカピカの1年生のお話が出たところで、今日は小学校の英語教育についてお話したいと思います。ここ数年、世間の英語熱がものすごいなぁと感じます。聞くだけで英語ペラッペラという、魔法の教材まであるようで(笑)東京オリンピック、グローバル社会等々、理由はたくさんありますが、『小学校5、6年生の英語教科化』も理由の一つではないでしょうか。“成績がつく”ということで焦りも出てしまうかもしれません。実際どうなっていくのか!?気になるところだと思います。


 現在、小学校5、6年生は外国語活動が必修ですよね。学校によっては1年生から外国語活動が始まっています。この「学校によって」というもの、地域差もありますし、学級ごとにも差があるようです。結構あります。私自身もその差というものを感じています。子どもたちを通してその学校の活動ぶりがとてもよく分かるのです。学校で英語の時間がうまく取り入れられている場合、子どもたちは覚えた英語を教室で積極的に使っています。「学校では◯◯って言い方を教えてもらったよ!違う言い方もあるんだね!」なんて、生き生きとした表情で教えてくれます。一方で、そんなにやっていないという声も聞こえてきます。

 学校で楽しく英語と触れ合う時間がしっかりと作られていると、教室でのレッスンといい具合に融合して子どもたちは少しずつ自信を持つようになります。子どもたちの英語への興味は膨らんで、どんどん覚えた英語を使ってみたくなる、そんな姿を目の当たりにしています。とてもうれしい光景です(*^^*)


 国が目指すことは、民間の英語教室と小学校の連携ではなく、小・中の連携なのですがね(^^;) 国語や算数、理科、社会といった他の科目と同様、英語も早期化・教科化によって、小・中の連携がスムーズになることを期待しているのです。小学校で外国語活動が始まったから、中学校での英語学習がスムーズになったはず!そう思いますよね。それがなかなかうまくいっていないようです。どうしてうまくいかないのか?

 今はまだ小学校で英語が教科ではないために、具体的な学習到達目標が定められていないので、中学校の先生方が子どもたちがどこまで英語を習ったのか分からなくて戸惑ってしまうことがあるのがひとつ。出身小学校が異なれば、やってきたことにばらつきもある。あとはおそらく、小学校では歌やゲームで楽しく英語と触れ合っているので、中学校から始まる英語学習がつまらない・難しいと、子どもたちがギャップを感じてしまうためだと思います。つまらない・難しいと感じてしまうと、子どもたちの『苦手』フィルターはグーンと上がってしまいます。一度上がってしまったフィルターを下げるのはかなり大変なことです。


 この“連携”の難しさ、こんなお話を聞きました。ある中学校の英語担当教師が小学校に授業の視察に行った際、小学生が"What's this?"と言っているのを聞いてこう言ったそう。

 「中学校で"what"と"what's"をごちゃまぜに使ってしまうので、"What is this?"と教えてほしい。」

どうでしょう?こんな風だといつまでたっても「使える英語」が身につかないですよね。教育現場は私たちが思う以上に混乱していると感じました。


 もうすぐ日本の英語教育が大きく変わるなんて言われていますが、個人的に心配しているのは、結局のところ「試験のための英語」になってしまうのではないかということ。どうして英語教育を変えなくてはいけないのか?「日本人は英語ができるのに話すことができない」からです。大学受験に英検などの外部試験が取り入れられるのであれば、試験の内容を本気で変えなくてはいけないだろうし、面接をやるのであればその質を向上させるべきかと。小学校で英語の成績をつけることも、評価方法がきちんと定まるのか心配しています。評価方法によっては、小学生で「英語アレルギー」を発症するなんてこともありえます。。。何事も始めが肝心なわけですから、慎重に英語教育改革を進めてほしいと思います。

 

 子どもたちに英語を教える立場として大切にしていることは、子どもたちの中に「英語を使ってみたい!」という気持ちをいっぱい育てること。そんな気持ちをもった子どもたちの瞳はとってもキラキラしています☆ 大人になってもその気持ちを持ち続けることができるように・・・私たちの責任は大きいです。キラキラが眩しすぎてサングラスをかけたくなる教室にしたいです(笑)


nico english pod

ニコ イングリッシュ ポッド こどもから大人までの英会話教室

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