伝えたいこと、ありますか?
Hello! 講師のYUKIです。
気づけば・・・4月が終わりました(笑)新年度クラスがスタートする月ということで、普段よりも忙しい日々を過ごしていたら、あっという間にゴールデンウィーク!レッスンがない週、静まり返った教室で一人黙々と作業しております〜。
ちょっと忙しいとき、ふとこんなことを思ったりします。「ドラえも〜ん、何か便利な道具出して〜。」なんて。ドラえもんの世界、子どもの頃は夢のような世界でしたが、もしかしたら現実になりそうな時代になりましたよね〜。実際、自分の子ども時代と今の時代を比べたら、信じられないような世界になったと、しみじみ思うのです。たった数十年で世界は大きく変わったものです。人間ってすごいわぁ、と、この便利な世界を創り上げた人たちを尊敬します。
でも、「便利すぎる」ってのもどうなのかと、ふと考えたりします。便利なものがなかった時代、人は自分たちで考えて楽しむことをしていたと思うのです。それに、何をするにも「面倒」なことを通して、何かを得ていたと思うのです。便利な時代だから、どうも私たちは「考える」ことを怠けてしまいがち。でも世の中は今、「考える」ことに力を入れようとしている。なんだか面白い。もうすぐAIが何でもやってくれる時代になるのかもしれないけれど、あんまりやってほしくないとも思う。でも・・・体調が悪いときに面倒をみてくれるロボットくんは欲しいかもしれない(笑)
冗談は(いや、ちょっぴり本気)さておき、昨年度は英会話クラスの他に、希望者を対象に、日本語による特別クラスを月に一度のペースで実施しました。どうしてか?英語を指導していて感じることは、母語の影響が非常に大きいということ。「考える力」が非常に重要だということ。母語である日本語の運用力や考える力というのは、英語を学ぶ上でとても大切だと思うからです。それは、子どもにも大人にも言えること。
多くの保護者の皆さんがお子さんを英語教室に通わせる目的は、「英語を話せるようになる」ためだと思います。その「話せる」ということを考えてみてください。単語が言えたら「話せる」と思うのか、英文が言えたら「話せる」と思うのか。違いますよね。英語という言語で相手と意志疎通できることを目指していらっしゃると思います。定型文を覚えることは努力すれば誰でも可能ですが、相手と意思疎通する英語力を身につけることは、簡単な話ではありません。日本語で生活する環境であれば、相当な訓練や経験を必要としますし、意識する必要があります。多くの方は、そのレベルの英語力を目指しているわけですから、英語との向き合い方を子どもの頃から考えていかなければなりません。
この特別クラスでは、様々なトピックについて、内容を読み取ることはもちろんですが、意見交換や感想、究極の要約(勝手に言ってます)に挑戦します。内容を理解するには、様々な言葉の意味を知る必要があるし、正確に読むことが求められます。意見交換では、内容について考え、自分はどう思うのかを伝えます。自分だけが一方的に話すのではなく、お友だちの話にも耳を傾けることが大切です。感想は、自分が素直に感じたことを、分かりやすくまとめます。要約するには、短い時間で内容をしっかりと把握し、書いた人が何を伝えたいのかを読み取る必要があります。一番大事なことは、世の中の出来事を知る、ということ。これらの活動が日本語でも難しいとしたら、英語ならどうでしょう?さらに困難なことです。
様々なトピックを素材として与えるわけですが、子どもたちはこんな風に言います。
「先生、これって本当の話ですか?」
まずは「知る」ことが大事。そしてその内容に興味を持つことで意見が出てくる、質問が出てくるんです。でも、最初から意見や感想をスラスラと言える子はいません。少しずつ引き出していきます。時間はかかります。感想を書く時間、「えー、できない。わかんない。」と言っていた子も、最近では、「先生、ヒントとかいりません!言わないで!」なんて言うようになりました。子どもたちが書いたものについて、今は必要最低限のアドバイスしかしません。まずは自分の素直な言葉をどんどん引き出してあげることが大切だと思うのです。最初から大人目線の修正をしてしまうと、おそらく、考える力が弱くなり、その子らしさをも失ってしまう。一番怖いこと。
いつか人前で英語でスピーチをするとき、自分らしさを出した、聞き手を惹き付けるスピーチをして欲しい。時々、「あなた、本当にそのことに興味を持ってる?」と聞きたくなるようなスピーチを耳にします。自分が本当に伝えたいことを、自分の言葉で言っている人の話は面白い。日本語でもそんなスピーチができたら素敵だと思う。そのためには、いろんなことを知って、いちいち考えて、疑問を持ってほしい。こちらのクラス、今年度も月一ペースで続けてまいります。ちょっと「面倒」なことをしてみたくなったら、ぜひ参加してね (^^)
最近手にした、しりとり本。面白すぎて毎晩笑ってしまう。あなたのしりとりライフが豊かなものになるように、とのことで作られたらしい。かなり「考える力」をお持ちの方だと思いました(笑)多分、しりとり最強になるな、私。挑戦者、求む!
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